「経営計画」が必要な理由は「仲間」が必要だから

この記事のポイント

「経営計画って必要か?」と迷ってる経営者への提案。

「経営計画」は絶対必要である。なぜなら、あなたの事業に賛同し、協力してくれる「仲間」が必要だからだ。

最短距離、かつ、最少エネルギーでゴールにアプローチするために「仲間」は欠かせない。社員をはじめ、その他の協力者に対し「是非、一緒にやりたい!」と思ってもらうための重要ツールである。

そんなプレゼンツールとしての「経営計画」のポイントを紹介しよう。

「経営計画」は、社内外の協力者に対するプレゼンツール

「経営計画」は、いわば「旅のしおり」である。「旅行に行こう!」と声をかければ、ほとんどの人は「どこへ行くの?」と質問してくる。その時に「悪くはしないから、黙ってついておいで!」と言ったところで、相当ヒマな人か変わり者でない限りついてこない。

この旅行について来て欲しいなら「***に一緒に行かないか?素晴らしい景色!素晴らしい御馳走!絶対、楽しいよ!」と、一緒に旅をしたくなるようなプレゼンをして「どれだけ素晴らしい旅であるか」を伝えなければならない。

会社経営も全く同じである。今の時代「黙ってオレについてこい!」の一言でついてくる人はいないだろう。

この事業に参画することが、どれだけ楽しくて!幸福な事か!を伝えなければならない。そのプレゼンツールが「経営計画」なのだ。

社員はもちろんのこと、仕入れ先や外注業者などの取引先、そして金融機関にも、あなたの「経営計画」を見せて「是非、ご一緒させてください!」と言わせたら成功だ。

ポイント1:ゴール:周りがワクワクするような目標設定

まずは「どこを目指すのか?」だ。「経営計画」のゴール。まずは、経営者自身のテンションがMAXになるようなゴールを言語化しよう。自分自身が盛り上がらない旅は問題外だ。経営者自身が「これは楽しい!面白い!」とワクワクし盛り上がるから、周りも「なんか、楽しそう!」と興味を示してくれるのだ。

その上で「これなら社員達も楽しくなるだろう!」と、周りの大切な人たちも楽しくなるようなゴールに仕上げる。

「3年後、年商10億円を目指す!」というようなゴールは経営者が盛り上がる「よくあるゴール」だ。10億円を目指すことが悪い訳ではない。年商10億円を達成すれば、経営者以外のみんなにとって「なぜ楽しいのか?」「なぜ面白いのか?」を表現する必要があるのだ。

簡単に言うと「年商10億円を達成したら全員でハワイへ行こう!」でもいいし「臨時ボーナスを出すよ!」でもいいし「もっとオシャレなオフィスに引っ越す!」でも何でもいい。

社員や取引先など周りのみんなが「ご一緒させてください!」と賛同し、協力してくれるようなワクワクするような目標設定をしよう。

ポイント2:シナリオ:「これならできそう!」と実感できるリアリティ

どれだけ素晴らしいゴールを示しても「そんなの実現出来るはずがない」「実現しそうに思えない」と思われれば元も子もない。「どうやって年商10億円を達成するのか?」を具体的に示す必要がある。ゴールに至るシナリオだ。

そのシナリオを読むと「10億円に辿り着く道のりが分かる」という具体性が必要である。

「社長は、10億円を目指すって言ってるけどシナリオを読むと、なんか出来そうだ!」

「社長のシナリオの通りに実行すれば、達成できるよ!」

「やろう!やろう!」

そんなイメージだ。そこで、

 ・初年度: 6億円達成!
 ・2年目: 7億円達成!
 ・3年目:10億円達成!

と書いてみる・・・が、これは「数値目標」であって「シナリオ」ではない。

 ・初年度:新製品開発
 ・2年目:新製品リリース
 ・3年目:新製品ブレークで10億円!

という具合に表現して、

 ・この新製品ってナニ?
 ・どうやって開発するの?
 ・どうやったらブレークするの?

などの超具体的なシナリオを細かく書き出す。社員や取引先、そして金融機関もが「これならできそう!」と実感できるリアリティのあるシナリオを示そう。

リアリティのためのコツを書き添えておこう。

世間でよく聞く「中期計画」は3年間ではなく36カ月で作成することも「コツ」である。「経営計画」は、月々の行動計画に落とし込むことで実現可能性が高まる。なぜなら、毎月の進捗確認が大切だからである。「経営計画」は「3年計画」ではなく「36カ月計画」で作成しよう。

ポイント3:キャスティング:一つ一つのシナリオの実行責任者

「魅力的なゴール」「実現するためのシナリオ」ができれば、次に必要なのはキャスティングだ。「誰がシナリオを実行するの?」を書き加える。

注意すべきは、欲張りすぎて人数分を超えるシナリオがあれば、ただの夢物語になってしまう。一つ一つのシナリオにリアルな実行責任者をキャスティングしよう。

「正しい計画」のフレームワークは(G)×(S)×(C)

上記プロセスは理解できただろうか?「経営計画」に関わらず「実現可能性の高
い正しい計画」には、必ずGSCの3つの要素が具体的に描かれている。

  G:ゴール
  S:シナリオ
  C:キャスティング

このいずれが欠けても「正しくない計画」となってしまい、ほとんど「絵に描いた餅」になってしまう。

(参考記事)
「経営者の達成力」GSCで目標は必ず達成するチカラ

まとめ

以上、社内外の賛同者・協力者に対するプレゼンツールという切り口で「経営計画」を紹介した。

「経営計画」は、社長が目指すゴールに辿り着くためのシナリオである。これは「経営者の人生計画」でもある。「想い通り経営」を実現したい経営者は「幸福になりたい欲求」が人一倍強い。

会社が想うように成長し、目標を次々に達成していくことは経営者としての幸福に他ならない。つまり「経営計画」は「経営者が幸福になる為の計画」そのものだ。

「社内外の協力者」には、あなたの大切な人も含んでいる。

完成したら、ご主人or奥様、お子さん、両親など、自分の大切な人たちにも是非プレゼンテーションしてみてほしい。一番、賛同して欲しい人、協力して欲しい人たちのはずだ。

「家族をもっと幸せにするために、3年間、もっと頑張るからね!」

「お父さん、お母さん、3年間、この計画通りに頑張るからね!」

そんな「想い」を込めて 是非 魅力的な「経営計画」を作ってほしい。

お役にたちますように!

堀井弘三
堀井弘三

「経営計画のコーチング」も併せて参考まで!

【コーチングの現場】経営計画の策定と運用

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」