「経営者の点検力」体の課題を発見する定点観測のチカラ

この記事のポイント

自分のコンディションを正しく把握しているだろうか?ベストコンディションをキープするためには「早期発見・早期治療」の生活習慣が大切である。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。ここでは「体」の大切な一つ「経営者の点検力」について、その大切さと、改善のヒントを紹介する。

「点検力」が足りないのは「無責任」だ

想い通り経営は、経営者のベストコンディションが前提条件である。「心技体」の「体」、その中の大切な1つである「点検力」は「定期的に人間ドック等で自分の状態を確認し、体の課題を正しく早期に発見するチカラ」と定義している。

規模の大小にかかわらず、経営者はチームのトップリーダである。経営者に万が一があったときの「代行」や「サブ」が常に控えているのはレアケースであり、ほとんどは「親方こけたら皆こける」というのが実態だろう。「社長代行」がいないなら、中小企業の経営者は、こけることはできないのだ。

かつて「入院したけど、会社はビクともしなかったよ」と自慢している経営者がいたが、その事例から大切な教訓を得た。2つの例を紹介しよう。

その一つは「ビクともしなかった」と感じているのは経営者だけで、残された社員はてんてこ舞いで大変だった。なんとか彼らが支えたのだ。それを「ビクともしなかった」と言い放った経営者は、その後一気に求心力を失った。

もう一つは「その経営者は、現場ではジャマな存在だった」という笑えない話。いちいち現場の仕事に過剰に口出しするタイプだったので、経営者がいない間は仕事がいつも以上にスムースに進んだのだ。ある幹部社員の言葉が印象的だった。「社長、元気で留守が良い」。

つまり「大丈夫」と思っているのは経営者だけで、実は大きな課題を抱えているのが「点検力」である。改めてセルフチェックしてほしい。

責任感が強い経営者に学ぶべき「点検力」、3つの大切な視点

この「点検力」が優秀な経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは「責任感」「早期発見」「定点観測」の3つだ。もし、この「点検力」に課題を感じるのであれば、是非、この3つの視点について自問自答してみてみよう。

責任感

まず最初は「責任感」。チームのトップリーダーとしての責任を正しく認識している経営者は、自分のコンディションをベストにキープすることも、その責任の大切な1つであるという意識が高い。

早期発見

早期発見にデメリットはない。手遅れは時間の浪費に留まらず、致命傷になることもある。自信過剰が一番の敵である。自覚症状が出てからでは遅い。「点検力」の優秀な経営者は「早期発見・早期治療」によってベストコンディションをキープしている。

定点観測

「点検力」の優秀な経営者は「定点観測」を欠かさない。「時間が空いたときに人間ドック」ではなく、毎年「年間スケジュール」に登録してある。

手前味噌になるが、私は、ある経営者にヒントをもらって、毎年「誕生日ドック」にしている。新しい年を迎える前に全身ドックを受けてリフレッシュするのが習慣となった。できれば「主治医」に定点観測をしてもらうことがおススメだ。自分の「クセ」を知ってもらって変化を教えてもらい、生活習慣の改善アドバイスをもらう。また、異変の自覚症状があれば電話一本で対応してもらえる。このような環境を作ることは経営責任であると思って継続している。

あなたは何点?

1点:理解レベル
このチカラについて「理解」はできるが「納得・賛同」はできない。

2点:納得・賛同レベル
このチカラが必要なことは「納得・賛同」できる。しかし、身につけるには自信がなく、それによる不都合は受け入れるしかない。

3点:行動レベル
このチカラ不足によると思われる経営上の不都合が起きているので、このチカラを身につけようと目下「トレーニング中」である。

4点:習慣レベル
このチカラ不足が原因の経営上の不都合は起きていないので、この考え方、行動は習慣化しており合格レベルだと思う。

5点:指導者レベル
このチカラは当社の管理者や幹部クラスにも必要なので、自らが模範となって指導している。

まとめ

以上、経営者の点検力「定期的に人間ドック等で自分の状態を確認し、体の課題を正しく発見するチカラ」を紹介した。大切な視点は「責任感」「早期発見」「定点観測」だ。

「点検力」は「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」のなかの大切な1つだ。経営者の「考え方」が変われば、「行動」が変わり、望ましい「結果」に変わる。

お役に立ちますように!

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