「経営者の決断力」全結果責任を負う自信と勇気のチカラ

この記事のポイント

「なかなか決めることができない」と悩んでいないだろうか?

その原因は、リーダー必須の「決断力」が不足しているのかもしれない。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。「心」の中の大切な一つ「経営者の決断力」について、その大切さと、改善のヒントを紹介する。

「決断力」が足りない経営者に起きる3つの不都合なこと

会社経営は、課題解決の連続であり、そのために、経営者は毎日、大なり小なり、多くの意思決定・決断をしているが、時には決断できず、考え込んだり、悩んだりすることもある。しかし、それが頻繁にある、いつも悩む、決断が遅い、ということなら事は深刻だ。

残念ながら「心技体」の「心」、その中の大切な一つである「決断力」が足りてないのだろう。

決断には、そのための知識や経験が欠かせないが、もう一つ「心」が大きく作用している。「決断力」の本質は「心」であり「スキル=技能・技術」ではない。「決断力」は「速すぎず、遅すぎず、タイムリーに意思決定し、その全責任を負う自信と勇気のチカラ」と定義している。

この「決断力」が足りない経営者には、次のような不都合が現象となって現れることが多い

遅きに失することがある

単純な話だ。「さっさと決めておけばよかった」という後悔をする場面。「石橋を叩きすぎて割ってしまう」と揶揄されることもある。

周りから急かされることがある

「決断力」が弱い経営者は「社長、あの件、どうなりましたか?」「OKですか?、それとも却下ですか?」と、決断を迫られることが多く、いつも追われている気持ちに支配されがちだ。

本音とは違う決断をすることがある

ベストな方法は「右」と分かっているくせに「左」という意思決定をしてしまう。その理由は「痛みを伴うから」、という場面。悪く言えば「事なかれ主義」。リーダー失格と言わざるを得ない。

自信と勇気ある経営者になるための「決断力」、3つの大切な視点

この「決断力」が強い経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは、「自信」「勇気」「タイムリー」の3つ。もし、この「決断力」に課題を感じるのであれば、是非、この3つの視点について自問自答してみてほしい。

全体最適の自信

まず、最初は「自信」だ。

「決断力」が強いな経営者は、その意思決定が、全体にとっての最適解なのか?という視点を持っている。「個別最適」ではなく「全体最適」の視点である。その為に、常に全体を俯瞰し、観察し、先読み・想定し、その結果、意思決定に一定の自信を持っている。

全ての結果責任を負う勇気をもって決断する

2つ目のキーワードは「勇気」という共通点。

「決断力」で、最も大切な要素だ。会社が大きくても、小さくても、経営者はチームのトップリーダーである。つまり、最終責任者。この最終責任、つまり「全ての結果責任を負う」という「勇気」があるか?だ。

この「勇気」がないと、責任逃れをするための「逃げ道」までが意思決定の選択肢となってしまう。最後に逃げるリーダーに優秀な人材は付いてこない。

「私が全責任を負うから、安心して取り組め!」というような号令が「本心」なのか「いいカッコしてるだけ」なのかは、周りには見えている。

速すぎず、遅すぎずタイムリー

もう一つ付け加えるならば「タイムリー」。

意思決定には、ベストのタイミングがある。早すぎても、遅すぎても、十分な効果が得られない、ということは少なくない。意思決定に十分な情報を集めていないのに決めてしまう。反対に「もう少し、様子を見てみよう」と言っている間に、乗り遅れてしまう、というような具合だ。

方法として同じことを意思決定していても、そのタイミングで効果や評価は全く違う、ということもある。「全国民にマスクを配布する」という意思決定、おそらく、国民の手に届くタイミングで評価が変わったはずだ。何事も「旬(しゅん)の時」がある。

「決断力」が優秀な経営者の幸福

改めて、経営者として決断力が優秀であることの幸福を考えてみよう。つまり「経営者の決断力が強い」とは、どういう状態なのか?だ。

  • 常に全体にとっての最適解を選択する自信と
  • 全責任を負う勇気を持って
  • タイムリーに意思決定している状態

本質は、このような状態を「幸福」と感じる「心」を持っているか?だ。全ての結果責任を負う自信と勇気の決断力が「理想論」や「建前論」と感じてしまうならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の決断力」、「想い通り経営」に不可欠な「心」を高めるためのとても大切なチカラの一つだ。

あなたは何点?

1点:理解レベル
このチカラについて「理解」はできるが「納得・賛同」はできない。

2点:納得・賛同レベル
このチカラが必要なことは「納得・賛同」できる。しかし、身につけるには自信がなく、それによる不都合は受け入れるしかない。

3点:行動レベル
このチカラ不足によると思われる経営上の不都合が起きているので、このチカラを身につけようと目下「トレーニング中」である。

4点:習慣レベル
このチカラ不足が原因の経営上の不都合は起きていないので、この考え方、行動は習慣化しており合格レベルだと思う。

5点:指導者レベル
このチカラは当社の管理者や幹部クラスにも必要なので、自らが模範となって指導している。

「決断力」を強くするために「心」をトレーニングする方法

さて、ここまで読んで「心が痛い」と感じたら、つまり「自分には決断力が不足しているな」という自覚症状があれば早速トレーニングを始めよう。

このブログで何度も出てくる「結果=考え方×行動」の方程式。つまり、今の不都合な結果を望む結果に変えるために「考え方=思考習慣」を変えるトレーニングだ。

心技体の「心」は、スキルではなく「あなたの価値観」に近いものなので、生い立ち、環境、経験、性格などが色濃く反映している。そういう意味で、そんなに簡単に変えられるものではないと思う。

さて、分かれ道だ。

  • 「考え方を変えて結果を変えるか?」
  • 「あきらめて、成り行きに任せるか?」

「考え方を変える」ための一番の原動力は「結果を変えたい」という「想い」の強さである。まずは、方法論の前に、この心構えを自問自答してみてほしい。「よし!結果を変えるために、考え方を変えるぞ!」と決意できるならば、是非、次のトレーニングを試してみよう。

STEP1:理解

「心」を変えるための最初の段階は「理解すること」である。「決断力」の重要性を理解できただろうか?

STEP2:納得・賛同

次は「納得・賛同」の段階。「決断力が大切だ」と本心で納得・賛同しているだろうか?当然であるが、納得や賛同ができない考え方には変えられない。

STEP3:行動

「理解」でき「納得・賛同」できたなら「行動」あるのみ、である。最初は「変えなければならない」という、MUSTの気持ちが強いと思うが、このMUSTが「変えたい!」というWANTの気持ちに変われば、それがゴールだ。「欲望」に変われば、あとは自然にこの考え方が当たり前になっていく。そこまでは「反復練習」あるのみ。

STEP4:行動を習慣に変える反復トレーニング

「手書きのノート」を用意して・・

今でも過去でもいい。「決断で失敗したこと」「決断をためらったこと」「決断できなかったこと」を思い出す都度、具体的に書き出すことを日課にしよう。自分の行動を客観的に「評価」してみるのだ。「それは仕方がないな~」と同情するのか?それとも「***すべきだったよ!」とアドバイスするのか?これを継続すれば、必ず、決断力は高まっていく。

【参考】習慣化のステップ
  • 理解レベル:理解できる。
  • 納得レベル:納得でき、賛同もできる。
  • 行動レベル:高めなければならない=MUST)と思い行動を続ける
  • 習慣レベル:MUSTからWANT(=高めたい)に変化する

まとめ

以上、経営者の決断力「速すぎず、遅すぎず、タイムリーに意思決定し、その全責任を負う自信と勇気のチカラ」を紹介した。大切な視点は「自信」「勇気」「タイムリー」の3つ。

想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」の中でも、特に大切な「心」のチカラである。経営者の「考え方」が変われば「行動」が変わり、会社経営はあなたが望む「結果」に変わる。是非、参考にしてみてほしい。

お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」