「経営者の創造力」魅力的な価値と顧客を創るチカラ

この記事のポイント

思ったように売れなくて悩んでいないだろうか?

もしそうならば「創造力」を見直す良い機会かもしれない。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。ここでは「技」の中でも経営スキルの大切な一つ「経営者の創造力」について、その大切さと、改善のヒントを紹介しよう。

「創造力」が足りない経営者に起きる3つの不都合なこと

「心技体」の「技」は、「基礎スキル」と「経営スキル」の2つに分けているが「経営スキル」は、経営者必修の大切な実務スキルだ。

心技体

その一つである「創造力」は「社会が求める価値を創造し、それによって顧客を創造するチカラ」と定義している。

この「創造力」が不足していると、次のような不都合が生じることがある。

商品力・サービス力が上がらない

上述したように「創造力」は「社会が求める価値を創造するチカラ」である。企業は、社会の一員として社会が求める商品やサービスを提供する存在である。

  • 社会が困っていることは何か?
  • 社会は、何を求めているのか?

これらの問いに対する答えが商品であり、サービスだ。その商品やサービスを開発したり、開拓するために「創造力」が欠かせないのは言うまでもない。

顧客が増えない

どれだけ魅力的な商品やサービスを持っていても、それを社会に伝えなければ誰も気付いてくれない。具体的には、広告を含む様々な営業活動だ。当然、ライバル企業も熱心な営業活動を行っており、それが競争となる。

商品やサービスの優位性と同様に、営業活動の優位性も欠かせない。「どのようにして売るか?」という具体的な方法の優位を築くための「創造力」が必要となる。

すでにみんなが知っているように「最も優れた商品やサービスが最も売れるわけではない」のだ。劣後の商品・サービスでも、卓越した「販売方法」でどんどん顧客を拡大している、という例は山ほどある。

敵は社内?社員のモチベーションが上がらない

さすがに「敵」は言い過ぎだと思うが、社会が魅力的に感じてくれない、ということは「社内も同様」である。創造力豊かに次々と新しい商品やサービスを世に問い、顧客もどんどんと増やす会社と、そうでない会社では「盛り上がり」が全く違う。

「創造力」が不足していると、社員のモチベーションも上がらない、という場面は珍しくないのだ。

価値と顧客を創る経営者の「創造力」、2つの大切な視点

この「創造力」が優れている経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは、「価値」「顧客」の2つ。もし、この「創造力」に不安を感じるのであれば、是非、この2つの視点について自問自答してみよう。

価値創造

まず、最初は「価値」だ。当然のことであるが「顧客にとっての価値」である。一般的に「顧客満足」と言われる「満足度」を常に観察し、アップデートを繰り返している。顧客ニーズを敏感に捉え、価値を上げ続けている。

「価値競争」に負けると「価格競争」となり、持久戦・消耗戦に巻き込まれやすい。やはり「価値」は重要なのだ。

常に「誰の役に立つのか?」「役に立っているのか?」「もっと役に立つ商品・サービスはないのか?」を創造力豊かに追い求めることが「想い通り経営」には不可欠である。

また、さらに競争優位にある経営者達の大切な視点は「ニーズに応える」レベルではなく「ニーズを超える」「ニーズを創る」である。顧客がいまだ知らない商品やサービスのリリースによって新たなニーズを創りだすことも重要である。

顧客創造

2つ目のキーワードは「顧客」。有名なフレーズがある「顧客はだれか?」。マーケティングの世界で「ペルソナ」と言われている「顧客定義」を明確にし、その人たちと出会うための顧客獲得活動の創意工夫が長けている。

アナログであれ、ネットであれ、まさに戦略的である。この戦略の源泉が「創造力」である。業種や規模によって、その戦略・戦術は異なるが、それぞれのマーケットで創造力豊かな手法で顧客を獲得していっている。

経営者として「創造力」が優れていることの幸福

創造力」とは「社会が求める価値を創造し、それによって顧客を創造するチカラ」であるが、改めて、経営者として「創造力」が優れていることの幸福を考えてみよう。つまり「経営者の創造力が優れている」とはどういう状態なのか?だ。

競争優位な価値を商品やサービスとして提供し続け
それを必要とする顧客に確実にアプローチし
必要十分な利益を確保している状態

本質は、このような自分の状態を「幸福」と感じる「心」を持っているか?である。「魅力的な価値と顧客を創る」ということが「建前論」と感じてしまうならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の創造力」は、「想い通り経営」に不可欠な「技」としてとても大切なチカラの一つだ。

あなたは何点?

1点:理解レベル
このチカラについて「理解」はできるが「納得・賛同」はできない。

2点:納得・賛同レベル
このチカラが必要なことは「納得・賛同」できる。しかし、身につけるには自信がなく、それによる不都合は受け入れるしかない。

3点:行動レベル
このチカラ不足によると思われる経営上の不都合が起きているので、このチカラを身につけようと目下「トレーニング中」である。

4点:習慣レベル
このチカラ不足が原因の経営上の不都合は起きていないので、この考え方、行動は習慣化しており合格レベルだと思う。

5点:指導者レベル
このチカラは当社の管理者や幹部クラスにも必要なので、自らが模範となって指導している。

「創造力」をトレーニングする方法

さて、ここまで読んで「心が痛い」と感じた人、つまり「自分には創造力が不足しているな」という自覚症状があれば早速トレーニングを始めよう。

あくまでも私見であるが「創造力」と「活動範囲」はリンクしているように思う。「創造力」が長けた経営者は、一言でいうと「世間が広い」「視野が広い」「活動分野が広い」といように「広角的行動力」がある。反対に、創造力に課題を抱えている経営者には「もっと、遊んだほうがいいよ」とアドバイスすることも少なくない。活動範囲が狭いため「世の中の情報量」が不足している。結果、いわゆる「引き出し」が少ないので、思考のバリエーションが限られている。

もっとも「簡単で難しい方法」は、「今までと違う行動をする」である。「言うは易く行うは難し」は十分承知で紹介すると、下記のような「行動変革」が効果的だ。

  • 夜派なら朝派に挑戦=早朝ジョギング
  • 朝派なら夜派に挑戦=「夜の街」に馴染みを作る
  • インドア派ならアウトドアに挑戦=外で遊ぶ
  • アウトドア派ならインドアに挑戦=オタクに遊ぶ

という具合だ。生活サイクルを変える。飽きたらまた別のことをすればよい。ダメなのは「判をついたような生活」である。家と会社を往復する毎日では創造力はトレーニングできない。「別の世界」を見ることはとても大切だ。

また、違う業種の商品や販売手法を自分の仕事にマネできないかを考えるだけでも、大きなヒントに出会うことがある。その時の大切な視点は「顧客価値は何か?」である。業種は違えど、この商品や広告の何に顧客は価値を感じて反応しているのか?を言語化することである。

もう一つ大切なことは「生情報」「1次情報」に接する、ということ。新聞やテレビ、雑誌で得る情報は「加工情報」であり、行動のきっかけとすれば、大切な情報であるが「おいしい店」は、その店で食べてみなければわからない、ということと同じ。繁盛している店、商品、サービスは自らが体験する、という「ライブ感覚」も創造力トレーニングには効果的である。

その他にも様々な方法があるが、長くなるので、またメルマガ等で発信していくので参考にして欲しい。

【参考】習慣化のステップ
  • 理解レベル:理解できる。
  • 納得レベル:納得でき、賛同もできる。
  • 行動レベル:高めなければならない=MUST)と思い行動を続ける
  • 習慣レベル:MUSTからWANT(=高めたい)に変化する

まとめ

以上、経営者の創造力「魅力的な価値と顧客を創るチカラ」を紹介した。大切な視点は「価値創造」「顧客創造」だ。「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」のなかの大切な1つである。経営者の「考え方」が変われば、「行動」が変わり、望ましい「結果」に変わる。是非、参考にしてみてほしい。

お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」