人材育成「成長とは何か?」を全員で共有する効果

ビジネスの世界で「成長」という言葉をよく使います。

  • 企業の成長
  • 社員の成長
  • 成長戦略

などなど。ところが、この「成長」とは何か?について、つまり「定義」は人それぞれで微妙に違うものです。

皆さんにお届けしているマーカスの様々なコンテンツは「成長」がテーマなだけに、改めて「成長の定義」について整理してご紹介します。

「成長」したいですか?

ボクが「社員研修」や「リーダー研修」の仕事を頂いたとき「第1回」で受講生の皆さんに最初に質問するフレーズです。

「あなたは成長したいですか?」

余程の「ひねくれもの」でない限り、ほとんどの人は

「もちろん成長したいです」

と反応してくれます。

そこで、続けて・・・

では、成長って何ですか?

と質問すると

・・・(モゴモゴ)・・・

と、みんな自信無さげに曇った表情を見せます。

「成長したい」のは、みんな「幸福になりたいから」

人はみんな、なぜ「成長したい」と思うのか?

その答えは「幸福になりたいから」です。幸せになりたくない人なんていません。みんな幸せになりたいのです。そして、その1番の方法が「成長すること」と知っています。だから、みんな「成長したい」のです。

少なくともボクはそうだし、あなたもそうだと思います。

ところで、成長するとなぜ幸せになるのでしょうか?

それは「幸福感のレベル」を上げることができるからです。

「幸福感のレベル」が上がっていく

「幸福感のレベル」とは、次の3段階です。

  • レベル1:認められる幸福
  • レベル2:褒められる幸福
  • レベル3:感謝される幸福

誰かの役に立つと、その相手はもちろんのこと、その様子を見ていた人もあなたを認めてくれます。

誰だって、役に立って認められるとうれしいものです。少し幸せな気持ちになります。

そうすると「もっと役に立とう」と思います。

すると、次は「よくやったね!」とか「がんばったね!」と褒めてもらえます。

すると「頑張ってよかったな」とさらに幸せな気持ちになります。

すると、益々頑張るようになります。

そうすると「お役立ち度」がさらに上がるので、次は「すごいね!ありがとう!」と感謝されるレベルに上がっていきます。

もっと役に立とうと思って、一生懸命頑張り

  1. 認められ
  2. 褒められ
  3. 感謝される

というようにレベルアップしていきます。これが「幸福感のレベルアップ」。

「えらいね~」「よくできたね~」「すごいね~」と、多くは幼少のときに心に刷り込まれているので、みんな、この幸福感を知っています。だから、もっと幸福感を感じたいから、ほとんど本能的に「成長したい」と思うのだと思います。

ちなみに、逆を考えれば背筋が冷たくなります。

誰かの役に立ちたい、という気持ちが低く、自分ファーストな考え方で、何事も様々テキトーに済ませていると、誰にも認められず、褒められず、感謝されることもない日々を送ることになります。

想像しただけで悲しくなります。こんな気持ちになりたくありませんよね。

繰り返します。

なぜ、成長したいのか?」、その理由は「もっと幸福になりたいから」。

「成長」とは何か?

こうして考えると「成長とは何か?」がお分かりいただけると思います。

もっと役に立つ存在に進化すること

勉強すること自体が成長ではありません。勉強した結果、もっと役に立つことができるから成長なのです。

いっぱい練習して歌が上手くなっても、誰かに披露しなければ、その上達は成長ではありません。

自己満足、という意味では幸福かもしれません。しかし、その上手な歌を他の人に聞いてもらって「うまいね~」「感動したよ!」と認められ、褒められる幸福に比べればちっぽけなものです。

つまり、仕事でも趣味でも、誰かの役に立つように進化することが「成長」なのです。

この「成長の定義」に当てはめて表現すると・・・

  • 「企業の成長」=もっと役に立つ会社に進化すること
  • 「社員の成長」=もっと役に立つ社員に進化すること
  • 「経営者の成長」=もっと役に立つ経営者に進化すること

 ということになります。

「成長」の為に「課題」を明らかにし、解決する

ボクが若い経営者に常に投げかけている「結果(=考え方×行動)を変えよう!」というフレーズは、この「成長」を促すためです。

「もっと役に立つ存在に進化する」を、これに当てはめると「もっと役に立つ結果に変える」となります。

「結果」を変えるためには「考え方」と「行動」を変えればいいのです。つまり「考え方」と「行動」を「あるべき姿」に最適化することです。

この「あるべき姿」と「現状」のギャップが「課題」です。

以上、まとめると・・・

 「成長」のための
 「課題」を解決すれば
 「進化」する

ということになります。

「もっと役に立つ存在になる」ために「考え方」と「行動」の「課題」を明確にし、その「解決」のために努力や工夫をする、この努力や工夫によって「幸福感」が増していく、という理屈です。

まとめ:「チーム」で共有する

以上の話は、ひょっとしたら「当たり前のことを今さら・・」と思って読んでいただいたかもしれません。

しかし、あなたの会社の全員が同じように「成長と幸福」について共有出来ていないと思います。

冒頭紹介したように、ボクが社員研修やリーダー研修の仕事をいただいたとき、必ず最初にこの話をするのには理由があります。

この「成長と幸福」の定義や考え方を明確に言語化しておくと「研修効果」に明らかな差があるからです。

これから勉強することはすべて「幸福」に繋がっている、ということを理解・納得しているので、吸収力が変わります。

あなた自身にとっては「当たり前」かもしれませんが、ほとんどの社員さんたちは知らないはずです。

チーム力を上げるために、是非、全員で共有してみてください。

必ず効果があるはずなので!

以上、お役に立ちますように!

30年以上、税理士として数百名の中小企業経営者と向き合ってきた経験から、独自のメソッドで成長志向経営者の「想い通り経営」をサポート。特に、管理会計を活用した業績分配制度の設計、運用フォローに定評がある。20~40代の若手経営者の兄貴的存在として多くの支持を得ている。1961年生丑年蠍座。