「経営者の学習力」忙しくても継続する自己投資のチカラ

この記事のポイント

いろいろ勉強しなければダメだ・・・と思いながら、ついつい後回しにしてないだろうか?

もしそうならば、あなたの「学習力」を見直す良い機会かもしれない。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。ここでは「技」の中でも基礎スキルの大切な一つ「経営者の学習力」について、その大切さと、改善のヒントを紹介する。

経営者として優先的に身に付けるべきことは何か?

「心技体」の「技」は、「基礎スキル」と「経営スキル」の2つに分けている。
「基礎スキル」は、経営者に限らず、すべてのビジネスパーソンに共通する必須スキルだ。(基礎スキルの一覧はこちら

心技体

その一つである「学習力」は「成果を得るために必要な学習を継続する習慣のチカラ」と定義している。

このスキルは、経営者でなくても、ビジネスパーソンなら誰にでも必要なチカラであるが、日々変化する経営環境に応じてアップデートが必要な経営者には特に大切なスキルだ。「そんなこと、言われなくても勉強してるよ!」という声が聞こえてきそうだが、敢えて「技:基礎:8選」に加えた。

日頃、若手経営者のコーチングや、トレーニングをしていて気になるのは「優先順位」だ。

いろいろなセミナーに参加したり、読書をしたりして、多くの経営者は学習しているが、どうしても好きなことや、興味のあることが優先されてしまう。かく言う私も、恥ずかしながら、その傾向がある。自戒を込めて言うと「最優先課題から学習すべし」だ。

優先順位は、個々の状態や環境によって異なるが「経営者として優先的に身に付けるべきことは何か?」という視点を忘れてはならない。

忙しくても学習を続ける経営者に学ぶ自己投資の大切な2つの視点

この「学習力」が優れている勉強熱心な経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは「責任感」「習慣」の2つだ。もし「学習力」に不安を感じるのであれば、この2つの視点について自問自答してみよう。

経営者としての責任感

まず、最初は「責任感」だ。

組織のトップとして必要なスキルの何かが不足しているのであれば、一日も早くそれを習得しなければならない。トップとしての責任感が強ければ強い程、時には「焦り」となって学習を後押しする。

例えば「会計」。会社の大小に関わらず、経営者が自社の会計を「読み解くチカラ」は必修科目だ。もちろん、帳簿を整理したり、データを入力したり、そのような「経理実務」は、経理の担当者や、税理士事務所に任せておけばいい。しかし、そこからアウトプットされる試算表や決算書を読解できない、とすれば経営者としていかがなもんか?となる。

私の30年以上の税理士経験から、思い出すのは「責任感」の強い経営者の質問は鋭かった、ということだ。わからないことをどんどん質問してくれる。当然、そのような経営者の「会計力」は、どんどん向上し、数字に強い経営者として成長していった。

「経営者として決算書が読めないのは恥ずかしいでしょ?」と言ってくれたある経営者は順調に成長している。それは「会計力」がどうのこうのということではなく「経営者として恥ずかしい」という「経営者としての責任感」がそうさせたのだ。

学習が習慣となっている

もうひとつのキーワードは「習慣」だ。

文字通り「学習習慣」である。「時間があれば学習する」ではなく、学習時間があらかじめ、定期的にスケジューリングされているのだ。「毎日、寝る前に1時間、読書する」「ビジネススクールに通っている」「経営者仲間との定期的な勉強会に参加している」という具合だ。

このように学習することが生活のルーティン=習慣になっている経営者は共通して「心技体」のポイントが高い。

経営者として「学習力」が優れていることの幸福

改めて、経営者として「学習力」が優れていることの幸福を想像してみよう。「経営者の学習力が優れている」とは、どういう状態なのか?だ。それは、いうまでもなく

経営者としての責任を果たすための自己投資を習慣化し、持続的に成長している状態

本質は、このような自分の状態を「幸福」と感じる「心」を持っているか?だ。「忙しくても継続する自己投資」が「建前論」と感じてしまうならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の学習力」は、「想い通り経営」に不可欠な「技」としてとても大切なチカラの一つだ。

「学習力」をトレーニングする方法

さて、ここまで読んで「心が痛い」と感じた人、つまり「自分には学習力が不足しているな」という自覚症状があれば早速トレーニングを始めよう。と言っても「トレーニングを習慣化するためのトレーニング」なので、少々言い回しがややこしいが・・・(笑)。

やるべきことは「リストアップ」と「スケジューリング」だ。自分用の「カリキュラム」を作り、三日坊主にならないように、コツコツと実行する。これにはもう一つの「技」である「達成力」も必要だ。

まずは「経営者としての課題」を洗い出し、その課題に優先順位をつけ、その課題解決のための学習時間をスケジュールに落とし込む。「習慣」になるまで、確実に課題解決できるシナリオ=「正しい計画」をたてて「正しく行動」するのみだ。

ちなみに「経営者としての必修科目」は、このブログで紹介している「32のスキル」に他ならない。これら32のスキルで「不足している」と思うものに優先順位を付けて学習して欲しい。

【参考】習慣化のステップ
  • 理解レベル:理解できる。
  • 納得レベル:納得でき、賛同もできる。
  • 行動レベル:高めなければならない=MUST)と思い行動を続ける
  • 習慣レベル:MUSTからWANT(=高めたい)に変化する

まとめ

以上、経営者の学習力「忙しくても継続する自己投資のチカラ」を紹介した。
大切な視点は、「責任感」「習慣」だ。

「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」のなかの大切な1つである。経営者の「考え方」が変われば、「行動」が変わり、望ましい「結果」に変わる。是非、参考にしてみてほしい。

お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」