「経営者の課題解決力」課題発見と解決への執念のチカラ

中小企業経営者の「課題解決力」を飛躍的に改善する「思考のフレームワーク=公式」の話をしよう。日々起きる大小様々な経営課題をサクサク解決するスキルはすべての経営者にとって必須だ。

経営者の心技体「技」、絶対外せない「課題解決力」

「心技体」の「技」は、「基礎スキル」と「経営スキル」の2つに分けているが、「基礎スキル」は、経営者に限らず全てのビジネスパーソンに共通する必須スキルだ。(基礎スキルの一覧はこちら

心技体

その一つである「課題解決力」は「現状とあるべき姿を言語化することで課題を明確にし、その解決のために行動するチカラ」と定義している。

すべてのビジネスパーソンにとって外せないスキルであることは言うまでもないが、課題解決の連続である「会社経営」を担うトップリーダー・経営者の「課題解決力」には、会社の命運がかかっている、といっても過言ではない。

経営者に必要なのは「課題解決力」であり「忍耐力」や「根性」ではない

このブログのメインテーマの「想い通り経営」は、課題解決の連続である。
会社の成長とともに自分自身の成長をも志向する経営者には、次から次へと課題が発生する。
解決してもまたすぐ次の課題が発生する。

この終わりのない課題解決に充実感や達成感、あるいは爽快感を感じる経営者もいれば「もう、うんざりや!」とストレスを抱える経営者もいる。この違いは「課題解決力」の差である。

「課題解決力」に優れた経営者は、誰も気づかないような些細な事も課題として捉え、それを次々と解決していく。

反対に「課題解決」が苦手な経営者は、もう溺れそうになって、最悪「放置」し、その状態を諦めて、さらに慣れてしまい、挙句の果て「ドM」なフレーズを発する。
「会社経営というのは苦労の連続だ。おかげですっかり強くなれたよ」と。
そんな方向違いの満足感を得て、仲間や後輩経営者に「ドヤ顔」で苦労話を愚痴ってる。
最悪は、自社の社員に「オレは苦労してるんだよ!」と八つ当たりする経営者までいる。

トレーニングしなければならないのは「課題解決力」であり「忍耐力」や「根性」ではない。

課題が解決しない理由の1つは「課題発見力」が足りないこと

「課題解決」が苦手な経営者に共通しているのは「課題発見力」の不足である。
「解決力」の前に「発見力」。そもそも「課題は何か?」が分かっていない。
当然であるが「課題」が何かわからなければ、解決のやりようがない。

「美味しいカレーが作れない」

さて、これは「課題」だろうか?
そう、これは「課題」ではない。ただの「現象」だ。

「課題解決」が苦手な経営者は、この「現象」を「課題」と勘違いしている。

だから「下手な鉄砲」を撃ちまくる。
たまたま、1発目で当たれば、それは「強運」のおかげであり「スキル」のおかげではない。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」かもしれないが、ほとんどの経営者は「数発」で「ダメだ」とあきらめる。
せっかちな中小企業によくある「運」と「カン」と「根性」の経営、よく見かける光景だ。

一方で「課題解決力」に優れている経営者は、必ず「原因」を解明する。

「なぜ、カレーは美味しくないのか?」

何度も「味見」をして「自分の好みと何が違うのか?」と「いきなり解決策」ではなく「本当の原因の解明」に努める。

仮に「(課題発見)あっ!こだわり過ぎて材料の種類が多すぎるんや!」と「原因解明」ができれば、ほとんど解決したようなものである。
「(解決策の実行)試しに材料を減らしてみよう」
「(結果の変化)ほら、美味しくなったやん!」という具合である。

つまり「課題解決」には「課題発見」が不可欠なのである。

「課題解決力」をパワーアップするための必須フレームワーク

「課題解決」の前提となる「課題発見」のフレームワークは

(課題)=(あるべき姿)-(現状)

である。

上記、後者の経営者は「目の前のカレー」を何度も味見して「美味しいカレー」との「差分」を突き止めたのだ。

(あるべき姿=美味しいカレー)-(現状=目の前のカレー)=(課題=材料の種類が多い)

課題発見ができれば、解決策を実行すれば解決する。

つまり「課題解決」のフレームワークは

(課題解決)=(あるべき姿-現状)×(解決策の実行)

となる。

目の前の課題を「言語化」「数値化」する習慣化トレーニング

では、実務的に「課題解決力」を磨くにはどうすればよいか?

それは、可能な限り「あいまいな言葉」を使わずに「言語化」する習慣を身に付けることである。

・あるべき姿=美味しいカレー
・現状=美味しくないカレー

これだったら「強運」に頼るしかなくなる。
もし、解決を専門家に依頼したとしても、専門家は「助けようがない」と思うだろう。
・この人が美味しいというカレーはどんなカレーなの?
・なぜ、これを美味しくないというの?
と、次々と質問が飛んでくるだろう。

その質問の答えが
・あるべき姿=ポークのフレーバーが心地よい甘すぎず、辛すぎずのトロトロカレー
・現状=ポークをほとんど感じないシャバシャバの塩味カレー
だとすれば、課題と同時に解決策も見えてくる。

このように「なぜ」が他人に具体的に、誤解なく、正しく伝わるレベルにまで「言葉にする」という習慣を身につけよう。これは「くせ」であるので、難しくない。今まで使っている「感覚的表現」に変えて「他人に伝わる言葉」を使って「書く」「話す」を意識すればよい。

さらに「数値化」できれば、もっと良くなる。

・塩味は、どれくらい抑えたいの?「半分くらい」
・心地よいポークのフレーバーって?「今の10倍くらい!」

自分が感じ取っている「現象」を意識して「数値化する」という練習を重ねる。日常の生活の何でもないことも「数値化して考え、発信する練習」だ。繰り返すが練習だから「なんでもよい」。

「このラーメン、昨日の店より美味しいな!」と感じたら、「昨日のラーメンを60点とすれば、これは80点やな!」と「数値化」する。

「熱っぽいな・・・」と感じたら、実際に体温を測って「37度か・・・」と「数値化」する。

「キャッシュフローが苦しいな・・・」と思うなら「あと1000万円あれば楽になるのにな」という具合だ。

課題解決力が足りない人は、経営者に限らず「あいまいで、感覚的な言葉をよく使う習慣」が原因であることが多い。

目の前の現象や自分が感じたことを「言語化」「数値化」する習慣を身につけよう。

「課題」は外敵ではない。「課題の正体」を知っておこう!

ついでに「課題」の正体を紹介しておこう。
一言でいうと「課題」は自分が発生源である、ということ。

簡単に「ダイエット」で例えてみよう。

現状の体重が80キロだとする。

Aさんにとって「60キロが理想」だとすれば「20キロのダイエットが必要」となる。
つまり「減量が課題」だ。

Bさんは「体重やスタイルはどうでもよい」とすれば「課題はない」となる。

同じ80キロの人でも、それぞれの「あるべき姿」が違えば、課題も変わる。変わるどころか、この例のように消滅することもある。

これが「課題の正体」である。

「課題」は「外敵」ではない。

成長意欲が高く、とても高い目標を持っている人は「課題」を多く抱えている。
もし、多すぎる課題がしんどいなら、

  • 解決力を高めるか
  • 目標を下方修正するか

の二択である。

「課題の正体」を頭の片隅に置いておこう。

きっと役に立つときがくるだろう。

まとめ

以上「課題解決力」についてまとめてみた。
経営者の「心技体・必須スキル32」の中でも、絶対に外せない重要スキルである。
「あるべき姿(=目標・ゴール)」と「現状」を、できる限り「平易な言葉で言語化すること」「数値化すること」がスキルアップのコツである。
山積みの課題にストレスを抱えているのであれば、是非トレーニングしてみよう!

お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」