「経営者の達成力」GSCで目標は必ず達成するチカラ

この記事のポイント

なかなか目標が達成できず困っていないだろうか?もし「有言不実行」が多いなら、あなたの「達成力」を見直す良い機会かもしれない。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。「技」の中でも基礎スキルの大切な一つ「経営者の達成力」について、その大切さと、改善のヒントを紹介しよう。

「達成力」が足りない経営者に起きる2つの不都合なこと

「心技体」の「技」は、「基礎スキル」と「経営スキル」の2つに分けているが「基礎スキル」は、経営者に限らず、すべてのビジネスパーソンに共通する必須スキルだ。(基礎スキルの一覧はこちら

心技体

その一つである「達成力」は「正しく計画を立案し、正しく実行・行動して必ず目標を達成するチカラ」と定義している。

このスキルは、ビジネスパーソンなら誰にでも必要なチカラであるが、大切な目標を掲げている経営者には特に外せないとても大切なスキルだ。

会社経営において「計画」といえば「経営計画」が一般的であるが、その他にもプロジェクト的に「買収計画」「事業承継計画」「新規出店計画」などがあり、経営は「計画と実行と達成」の繰り返しだ。「想い通り経営」を実現するためには、この「実現力」でもある「達成力」が重要であることは言うまでもない。

この「達成力」が不足すると、次のような不都合がしばしば発生する。

チームワークが悪い

「達成」は「計画」×「実行」の結果であるが、そもそも「計画」が曖昧であったり、あるいは「ない」というケースだ。

そもそも会社のトップが「当社はどこへ向かっているか?」と、方向性や目標、目的を明確に示さなければ、社内外の関連者は「どうすればいいかわからない」となってしまうのは想像に難くない。それぞれが動きようがなく、チーム力を発揮しようにも無理がある。

メンバーが目標に興味を示さない

過去を振り返って、明確な計画を示すも「達成した実績がほとんどない」なら、それは「大変だ~オオカミが来たぞ~」とウソを繰り返す「オオカミ少年」の如きである。本当にオオカミが来た時には誰も振り向いてくれない、という話と一緒だ。「計画」に信用がないから、周りは「またか・・・」と思い、誰も興味を示さない。

あるいは、達成実績と信用があるにも関わらず「売上目標を掲げているのに、社員たちのやる気が見えない」と悩む経営者に出会うことがある。「やる気のない社員に困ってる」という愚痴だ。このケースの場合、掲げた「目標」や「計画」が、社員たちにとって魅力がないのかもしれない。

ただ、一つ付け加えておくと・・・魅力ある目標や計画を掲げているのに、それでも「やる気」が見えない場合、それは「達成力」とは違って「採用力」や「育成力」など、もっと別の問題を抱えている可能性があるので注意が必要だ。

目標は必ず達成する経営者に学ぶ大切な2つの視点

この「達成力」が優れている経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは、「正しい計画」「正しい行動」の2つ。もし、この「達成力」に不安を感じるのであれば、是非、これらの視点について自問自答してみよう。

GSCが具体的な「正しい計画」を立てる

まず、最初は「正しい計画」だ。

「正しい計画」のGSCとは、

  • G:ゴール
  • S:シナリオ
  • C:キャスティング

の3つだ。

G:ゴール

ゴールが分かりやすく言語化できていることは、当然であるが「絶対条件」である。例えば「海外旅行に行くぞ!」では足りない。より具体的な「ニューヨークのタイムズスクエアへ行くぞ!」まで明確にする必要がある。

S:シナリオ

シナリオがリアルであり、誰が聞いても「達成できそう!」と分かりやすいのが特徴である。上記の「NYへ行くぞ」で例えるなら「年末、仕事が落ち着いたら行くぞ!」はシナリオになっていない。「12月23日には今年の仕事はすべてやり遂げて、クリスマスイブに出発するぞ!もう飛行機も予約済みだ!」というような具体性が必要だ。

C:キャスティング

役割分担である。各シナリオの責任者が決まっているか?ということ。これがなければ「絵に描いた餅」である。「NY旅行、幹事はA君、ホテル担当はB君、観光ガイドはC君、ディナーはボクだ!」と、それぞれのシナリオ毎に任命する。

達成確率が高い計画は、このGSCが具体的である。これを「正しい計画」と呼んでいる。この「正しい計画」は、仕事に限らず、遊びでも、日頃の生活においてもとても大切な要素である。

あなたの周りにも「仕事もバリバリ忙しいのに、よく、そんな遊ぶ時間があるね!」という人がいると思う。これを「バイタリティ」で済ませてはいけない。おそらく、その人は「正しい計画の達人(=時間活用の達人)」の可能性が高い。全ての人に平等に与えられている24×365を無駄なく活用するための必須スキルだ。

「(計画)達成力」が優秀な経営者は「GSCが具体的な正しい計画を立てている」という共通点が多い。

計画に従って「正しい行動」

2つ目のキーワードは「正しい行動」。

屁理屈のように聞こえるかもしれないが「料理」に例えれば分かると思う。この場合「正しい計画」はレシピだ。レシピ通りに調理すれば、美味しい一品が完成する。ところが、そのレシピ通りに調理しなかったら・・・その一品は再現できない。使う材料、その量、プロセス、事細かに明らかになっているレシピに忠実に調理する、これが「正しい行動」だ。

計画に従って「正しく行動」することに自信がなければ、いつも目に付くように計画を張り紙をしたり、スマートフォンの待ち受け画面にしたり、それでも「コミット」に自信がなければ「公言」して背水の陣に自分を追い込む、誰かを巻き込む、など「先送り」「三日坊主」にならないように工夫している。

「達成力」が優秀な経営者の多くは「計画に従って正しく行動」しているのだ。

経営者として「達成力」が優れていることの幸福

改めて、経営者として「達成力」が優れていることの幸福を考えてみよう。「優れている」とはどういう状態なのか?

  • 目的や目標のために
  • 「正しい計画」を立てることが習慣となっており
  • 「正しい行動」によって必ずゴールに到達する。
  • そのような有言実行の実績で「言ったことは必ずやり遂げる経営者」と、高い評価を得ている状態。

本質は、このような状態を「幸福」と感じる「心」を持っているか?だ。このように「目標は必ず達成する」ということが「理想論」や「建前論」と感じてしまうならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の達成力」は、「想い通り経営」に不可欠な「技」としてとても大切なチカラの一つだ。

「達成力」をトレーニングする方法

さて、ここまで読んで「心が痛い」と感じた人、つまり「自分には達成力が不足しているな」という自覚症状があれば早速トレーニングしよう。

「達成力」が不足していると感じる原因はどちらだろうか?

「正しい計画」が苦手ならスケジューラーを隙間なく埋める

「計画立案」が苦手ならば「スケジューラー」の活用がトレーニングになる。もし「TO-DO-リスト」を使っているならば、それを「スケジューラー」に変更しよう。プライベートも含め、24時間のすべてを漏れなく「空欄」が無いように埋めることで、かなり「計画力」はアップする。もし、埋まらなかったら、その時間帯は「空欄」ではなく「自由時間」という予定が入れて、とにかく隙間は無くすことがコツだ。

なぜ、このような「めんどくさい」ことをするのか?それは、自分の24時間を体に染み込ませるためだ。「正しい計画」が苦手な人の大半がGSCのS「シナリオが苦手」なのだ。

これはTODOリストを使わない理由でもある。一般的に「TODOリスト」は「いつやるか?=実行日」がない。あるのは「いつまでにやるか」という「期限・期日」だ。「いつやるか?」をスケジュールに落とし込みをしないから「やることがいっぱいで、手が回らない」となり勝ちなのだ。実は「シナリオ」が原因なのに「忙しい」ことを理由に言い訳し、先送りしてしまう人が多い。「原因」が問題の本質なのに「現象」を問題と誤認する典型例だ。

当面は窮屈で面倒と思うが「習慣を変えるトレーニング」だ。技は「ラジオ体操」では磨けないのと同じ。筋肉痛になるような反復トレーニングが必要だ。しんどくて、辛くて、こんなの、ホントにメリットあるの?とか、逃げ道を探すようなマインドになるまで、頑張るから「技」が身に付く。

是非、24時間を隙間なく、スケジュールを埋めることを継続してほしい。

「正しい行動」が苦手なら公言すること

「達成力」が足りない理由が「正しい計画」ではなく「正しい行動」にある、と感じるなら・・・つまり「計画倒れ」が多い人。「計画」は立派なんだけど、なぜかフェードアウトしてしまう、というタイプの人のトレーニングはどうするか?

それは「公言」しかない。「心に秘めた計画」は、よほど本能的に魅力がない限り三日坊主になることが多い。心に秘めるのではなく、なるべく多くの人に公言・宣言することだ。「やめるにやめられない状況」を作ることが最も効果的である。

もう一つは「日記」を付けることも有効だ。「進捗管理日記」。私は、プライベートアカウントで「自分だけのブログ」を書いているが、PC,タブレット、スマートフォン、いつでも、振り返り、書き込みができるので便利だ。その目的は「自分との会話」だ。「今朝は、8キロウォークしたか?」「今朝は10キロ歩いた!」とか「雨だったしサボった」という具合。「逃げられない状況」を作るためにあなたに合った方法を探してみてほしい。

「考え方」と「行動」を変えて「結果」を変えよう!

【参考】習慣化のステップ
  • 理解レベル:理解できる。
  • 納得レベル:納得でき、賛同もできる。
  • 行動レベル:高めなければならない=MUST)と思い行動を続ける
  • 習慣レベル:MUSTからWANT(=高めたい)に変化する

まとめ

以上、経営者の達成力「目標は必ず達成するチカラ」を紹介した。「実現力」といってもよいチカラ。大切な視点は、「正しい計画」「正しい行動」だ。

「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」のなかの大切な1つ。経営者の「考え方」が変われば、「行動」が変わり、望ましい「結果」に変わる。

是非、参考にしてみてほしい。お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」