「経営者の感謝力」些細な事でも心から感謝を伝えるチカラ

この記事のポイント

あなたの気持ちに寄り添ってくれる、本当に優しい人や親切な人に囲まれているだろうか?もしそうでないなら、あなたの「感謝力」を見直す機会だ。

「想い通り経営」に必要な「経営者の心技体」。ここでは「心」の中の大切な一つ「経営者の感謝力」について、その大切さと改善のヒントを紹介しよう。

「感謝力」が足りない経営者に起きる2つの不都合なこと

些細なことでも「ありがとう!」と心で感じて、その気持ちを相手に伝えているだろうか?「してもらって当然」と思ってないだろうか?

「こっちは金を払ってるんだから、当然でしょ?」と「客面(きゃくづら)」していないだろうか?

充分な給与もボーナスも払ってるから社員は「それに見合う仕事をして当然」と思ってないだろうか?

「心技体」の「心」、その中の大切な一つである「感謝力」。

「ありがとう!」を言われて気分を悪くする人はいない(もちろん「言い方」はあるが・・・)。この「ありがとう!」が少ない残念な経営者がいる。「させてもらってる」じゃなくて「してやってる」思考のタイプ。

「感謝力」は「些細な事でも当たり前と思わず、心から感謝し、それを相手に伝えるチカラ」と定義している。

この「感謝力」が足りない経営者には、次のような不都合が現象として現れることが多い。

周りに優しい人、親切な人が少ない

困っている人に手を差し伸べたけど「ありがとう!」って言わない人。もちろん「ありがとう」と言って欲しくて手を差し伸べたわけではないが「次はない」。

「感謝力」が足りないと、残念なことに周りから親切な人や優しい人がどんどん減っていく。何かして欲しいことがあっても、指示したり、お願いしないと動いてくれない、となっていく。

「いつもごめんね!」「いつもありがとう!」と常に感謝を伝える人は、相手も「いえいえ、気にしないで!お互い様だよ!」という気持ちになるので、良好な人間関係を築くことが出来る。そういう関係であれば、指示したり、お願いしなくても、相手が察して気持ちよく動いてくれるものだ。

仲間外れ感を感じることがある

「ありがとう!」が少ない人と一緒にいると楽しくないどころか、時には気分を悪くすることすらある。「感謝力」が弱い人は徐々に仲間から外されていくのだ。義理や建前は別にして、社内イベントに誘ってもらえず寂しい思いをしたことはないだろうか?

人が集まってくる経営者の共通点「感謝力」、3つの大切な視点

この「感謝力」が強い経営者には大切な共通点がある。そのキーワードは、「思いやり」「感受性」「発信」の3つ。この「感謝力」に課題を感じるのであれば、是非、この3つの視点について自問自答してほしい。

相手をねぎらう思いやり

まず、最初は「思いやり」。

「感謝力」が強い経営者は、どんな相手であっても、ねぎらい、思いやる心を持っている。地位や職業、職種など、その人の「ラベル」で上下優劣を付けたりはしない。相手が誰であろうと、また、些細なことでも「ありがとう!」と自然に口から出てくる。

この「感謝力」の弱い人は「こっちは客だから当然だろう!」「社員は働いて当然だろう!」と、権利意識が高い、という残念な傾向がある。お金の話ではなく、気持ちの話である。

仕事が終わって帰っていく社員に「お疲れ様!」と声掛けすることは当たり前であるが、ある経営者は、もう一言付け加えて「今日もお疲れ様!ありがとう!」と一人一人の目を見て声をかけていた。素晴らしいな、と思ったことを思い出す。

「感謝力」の強い経営者には「相手をねぎらう思いやり」を持っているという共通点がある。

相手の気持ちを汲み取る感受性

2つ目のキーワードは「感受性」。

「感謝力」の強い経営者の多くは「感受性」が豊かだ。この「感受性」は「相手の気持ちを正確に感じ取る」という意味だ。つまり「相手の気持ちや立場で考えることができる」ということ。

例えば、ベテランなら何でもない初歩的な仕事でも、慣れない新人にとっては大変な苦労を伴う、ということがある。自分にとっては難しくない仕事であるが、その新人君は、慣れない仕事で、緊張感たっぷりにその仕事に取り組む。そんな新人君を見て「慣れない仕事で苦労しただろう」「お疲れさん!」「ありがとう!」って心で感じることができるか?である。

「感謝力」の強い経営者には、「相手の気持ちを汲み取る感受性」を持っているという共通点があるのだ。

感謝の気持ちを素直に発信

そして3つ目のキーワードは「発信」。

「口に出さないと分からない」ということが多々ある。経営者がどんなに感謝していても「ありがとう!」と発信しない限り相手には伝わらない。むしろ「な~んだ、ウチの社長は、当たり前って思ってるんやね」と、ガッカリしてるかもしれない。

あなたがデスクにつくと、毎日お茶を入れてくれる社員がいるとする。毎日だから、それが当たり前になってしまっていて、いつの日か「ありがとう」を言わなくなる。最悪の場合は「お~」って聞こえるか聞こえないかの小さな声を発するのみ・・・。これではどんどん心は離れていく。「おはよう!いつも、ありがとう!」ってその社員の目を見てお礼を言う。それだけで、二人の関係はよりよいものになるはずだ。これは、スキルやテクニックではない。気持ちだ。だから伝わるのだ。

「感謝力」の強い経営者には「感謝の気持ちを素直に発信する」という共通点があるのだ。

さて、あなたは大丈夫だろうか?

「感謝力」が高い経営者の幸福

改めて「感謝力」が強い経営者の幸福を考えてみよう。「経営者の感謝力が強い」とは、どういう状態なのか?を3つの視点に照らし合わせてみる。

  • 相手が誰であっても分け隔てることなく
  • 相手の立場や気持ちになってねぎらい、思いやり
  • 感謝の気持ちを「ありがとう」と伝える経営者

このような経営者の「感謝力」によって多くの優しい、親切な人たちと「お互い様」の関係の中で日々会社を経営している状態はとても幸福な状態だ。

本質は、このような状態を「幸福」と感じる「心」を持っているか?である。もし、このような状態を「理想論」や「建前論」と感じてしまうならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の感謝力」、「想い通り経営」に不可欠な「心」を高めるためのとても大切なチカラの一つである。

あなたは何点?

1点:理解レベル
このチカラについて「理解」はできるが「納得・賛同」はできない。

2点:納得・賛同レベル
このチカラが必要なことは「納得・賛同」できる。しかし、身につけるには自信がなく、それによる不都合は受け入れるしかない。

3点:行動レベル
このチカラ不足によると思われる経営上の不都合が起きているので、このチカラを身につけようと目下「トレーニング中」である。

4点:習慣レベル
このチカラ不足が原因の経営上の不都合は起きていないので、この考え方、行動は習慣化しており合格レベルだと思う。

5点:指導者レベル
このチカラは当社の管理者や幹部クラスにも必要なので、自らが模範となって指導している。

「感謝力」を強くするために「心」をトレーニングする方法

さて、ここまで読んで「心が痛い」と感じたら、つまり「自分には感謝力が不足しているな」という自覚症状があれば早速トレーニングを始めよう。

このブログで何度も出てくる「結果=考え方×行動」の方程式。つまり、今の不都合な結果を望む結果に変えるために「考え方=思考習慣」を変えるトレーニングだ。

心技体の「心」は、スキルではなく「あなたの価値観」に近いものなので、生い立ち、環境、経験、性格などが色濃く反映している。そういう意味で、そんなに簡単に変えられるものではないと思う。

さて、分かれ道だ。

  • 「考え方を変えて結果を変えるか?」
  • 「あきらめて、成り行きに任せるか?」

「考え方を変える」ための一番の原動力は「結果を変えたい」という「想い」の強さである。まずは、方法論の前に、この心構えを自問自答してみてほしい。「よし!結果を変えるために、考え方を変えるぞ!」と決意できるならば、是非、次のトレーニングを試してみよう。

STEP1:理解

「心」を変えるための最初の段階は「理解すること」である。「感謝力」の重要性を理解できたか?を確認しよう。

STEP2:納得・賛同

次は「納得・賛同」の段階。「感謝力が大切だ」と本心で納得・賛同しているだろうか?当然であるが、納得や賛同ができない考え方には変えられない。

STEP3:行動

「理解」でき「納得・賛同」できたなら「行動」あるのみ、である。最初は「変えなければならない」という、MUSTの気持ちが強いと思うが、このMUSTが「変えたい!」というWANTの気持ちに変われば、それがゴールだ。「欲望」に変われば、あとは自然にこの考え方が当たり前になっていく。そこまでは「反復練習」あるのみ。

STEP4:行動を習慣に変える反復トレーニング

「手書きのノート」を用意して・・

今日を振り返って、一番「ありがとう!」と思える相手と、その理由

これを毎日書き出すことを「日課」にする。これを継続すれば、必ず、感謝力は高まっていく。

【参考】習慣化のステップ
  • 理解レベル:理解できる。
  • 納得レベル:納得でき、賛同もできる。
  • 行動レベル:高めなければならない=MUST)と思い行動を続ける
  • 習慣レベル:MUSTからWANT(=高めたい)に変化する

まとめ

以上、経営者の感謝力「些細な事でも当たり前と思わず、心から感謝し、それを相手に伝えるチカラ」をご紹介した。大切な視点は、「思いやり」「感受性」「発信」。

「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」の大切な「心」のチカラの一つだ。経営者の「考え方」が変われば「行動」が変わり、会社経営はあなたが望む「結果」に変わる。是非、参考にしてみてほしい。

お役に立ちますように!

【このブログについて】「若手経営者のための経営支援ブログ」