「経営者の感謝力」些細な事でも心から感謝を伝えるチカラ

明日、突然、お客さんがゼロになったら?
明日、突然、仕入れ先や外注先との取引ができなくなったら?
明日、突然、だれも出勤せず、全員が一斉に辞めてしまったら?

そんな「あたりまえのこと」のひとつが突然無くなってしまったら、あなたは途方に暮れるだろう。

明日もお客さんは買ってくれるし、仕入れもできるし、外注先も協力してくれるし、社員たちも元気に出勤してくれる「はず」であり、それは「あたりまえのこと」と思っているが、これは実はものすごく「ありがたいこと」だ。

ありがたいことに、今日もお客さんは買ってくれる
ありがたいことに、今日も仕入れ先は商品を供給してくれるし
ありがたいことに、今日も外注先は普段通りに仕事を引き受けてくれるし
そして
ありがたいことに、今日も社員は何も変わらず出勤してくれる。

これらは、ホント「ありがたいこと」である。

そんな「あたりまえのこと」が「ありがたいこと」なんだ、と心から感謝しているだろうか?
そして、その感謝の気持ちを、素直に、正直に、伝えているだろうか?
そして、その気持ちは、きちんと相手に正しく伝わっているだろうか?

ボクは「些細な事でも当たり前と思わず、心から感謝し、それを相手に伝えるチカラ」を「感謝力」と言っている。

会社の規模に関わらず、多くの人のリーダーとしての役割を担う経営者が絶対に忘れてはならない「感謝力」。
「想い通り経営」に欠かせない「経営者の心技体」のひとつだ。

この「経営者の感謝力」について、もう少し考えてみよう。

「感謝力」が不足している経営者から人は離れていく

複数の人たちと良好な関係を築き、日々楽しく生きるための「心」の話である。

すでにお気付きのように「心技体」の「心」の話は、なにも経営者に限ったことではないが、取引先や社員たちを率いてビジネスを行う会社のトップには特に必要なチカラであることは言うまでもない。

「あたりまえのこと」を「してもらって当然」と勘違いしている残念な人に出会うことがある。

  • 「ちょっとコピーして!」と依頼した書類を受けった時に「おう!」など意味不明な声しか発しない人
  • 社員が、お茶やコーヒーを入れてくれても、黙って飲みだす人
  • 「こっちは金を払ってるんだから、当然でしょ?」と「客面(きゃくづら)」している人
  • 充分な給与もボーナスも払ってるから「社員はそれに見合う仕事をして当然」と思っている経営者

たしかに、これらは日常的な「あたりまえのこと」かもしれないが、だからといって「感謝がいらない」ということではない。

このような人を観察していると次のようなことに気付く。

周りに優しい人、親切な人が少ない

手を差し伸べたけど「ありがとう!」って言わない人。もちろん「ありがとう」と言って欲しくて手を差し伸べたわけではないが「次はない」。

「感謝力」が足りないと、残念なことに周りから親切な人や優しい人がどんどん減っていく。あるいは、親切で優しい人であっても、感謝力の足りない人には冷たくなっていく、とも言える。

「仲間外れ」を感じる

「ありがとう!」が少ない人と一緒にいると楽しくないどころか、時には気分を悪くすることすらある。「感謝力」が不足している人は徐々に仲間から外されていくのだ。義理や建前は別にして、社内イベントに誘ってもらえず寂しい思いをしたことはないだろうか?

優しい人や親切な人に囲まれている経営者の3つの共通点

上記とは反対に「いつもありがとう!」「いつもごめんね!」と常に感謝を伝える人には、相手も「いえいえ、気にしないで!お互い様だよ!」という気持ちになるので、良好な人間関係を築くことが出来る。そういう関係であれば、いちいち指示したり、お願いしなくても、相手が察して気持ちよく動いてくれることすらある。

優しい人や親切な人に囲まれている経営者を観察していると、次のような共通点が多い。

相手をねぎらう思いやり

「感謝力」が強い経営者は、地位や職業、職種など、その人の「ラベル」で上下優劣を付けたりはしない。相手が誰であろうと、また、些細なことでも「ありがとう!」と自然に口から出てくる。

仕事が終わって帰っていく社員に「お疲れ様!」と声掛けすることは当たり前であるが、ある経営者は、もう一言付け加えて「今日もお疲れ様!ありがとう!」と一人一人の目を見て声をかけていた。素晴らしいな、と思ったことを思い出す。当然、その社長の「支持率」が高かったのは言うまでもない。

相手の気持ちを汲み取る感受性

「感謝力」が強い経営者は「感受性」が豊かだ。この「感受性」は「相手の気持ちを正確に感じ取る」という意味だ。つまり「相手の気持ちや立場で考えることができる」ということ。

例えば、ベテランなら何でもない初歩的な仕事でも、慣れない新人にとっては大変な苦労を伴う、ということがある。新人君は、慣れない仕事で、緊張感たっぷりにその仕事に取り組む。そんな新人君を見て「慣れない仕事で苦労しただろう、お疲れさん!」に続けて「ありがとうな!」と、新人君の「仕事」と「緊張しながらも一生懸命取り組んでくれた気持ち」に感謝し、それを伝える、という場面だ。

感謝の気持ちを素直に発信

繰り返すが「伝えること」が大切だ。どんなに感謝していても「ありがとう!」と発信しない限り相手には伝わらない。むしろ「な~んだ、ウチの社長は、当たり前って思ってるんやね」と誤解し、ガッカリしてるかもしれない。

あなたがデスクにつくと、毎日お茶を入れてくれる社員がいるとする。毎日だから、それが当たり前になってしまっていて、いつの日か「ありがとう」を言わなくなる。最悪の場合は「お~」って、目も合わさず小さな声を発するのみ・・・。これではどんどん心は離れていく。

「おはよう!いつも、ありがとう!」ってその社員の目を見てお礼を言う。それだけで、二人の関係はよりよいものになるはずだ。これは、スキルやテクニックではない。気持ちだ。

さて、あなたはどうだろう?下のイメージのどこに属しているだろうか?

経営者の感謝するチカラ

「感謝力」が強いことは幸せなこと

「感謝力」が強いことは幸せなことだ。

  • 相手が誰であっても分け隔てることなく
  • 相手の立場や気持ちを察し、
  • ねぎらい、思いやり、感謝し、
  • その気持ちを「ありがとう!」と伝える。
  • その結果、多くの優しい、親切な人たちに囲まれ
  • 「お互い様」の関係の中で
  • 日々気持ちよく会社を経営している

もし、このような状態を「理想論」とか「建前論」と思うならば残念ながら「想い通り経営」は実現できない。

「経営者の感謝力」は「想い通り経営」に欠かせない「心」を高めるためのとても大切なチカラの一つである。

まとめ

以上、経営者の感謝力、「些細な事でも当たり前と思わず、心から感謝し、それを相手に伝えるチカラ」を考えてみた。大切な視点は「思いやり」「感受性」「発信」。

補足すると「行為」だけではなく「その気持ち」に感謝し、伝えることが大切だ。「美味しいもの」に感謝すると同時に「美味しいものを出そう」という気持ちに応える、ということだ。

「想い通り経営」を実現するための「経営者の心技体」の大切な「心」のチカラの一つ。是非、参考にしてほしい。

お役に立ちますように!

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