【会社の余命】あと何年でつぶれるか?一番簡単な計算方法

この記事のポイント

会社がつぶれる原因は赤字ではない。黒字でも資金が枯渇すれば会社は終わる。「現在の資金残高」÷「毎月の資金不足」という簡単な計算で会社の余命があと何か月かがわかる。

あと何年でつぶれるか?「会社の余命の計算方法」を紹介しよう。

金策が続く限り会社はつぶれない

どんなに売上が上がっても代金回収が滞れば、たちまちキャッシュフローは悪化し金策に走らなければならない。

反対に、どんなに赤字であっても銀行が貸し続けてくれる限り、資金は底をつくことなく、生き続けることができる。

景気が悪い悪いといいながらも、金策が続く限り会社はつぶれない。追加融資、返済猶予、社長の個人資金、親戚や友人からの借入など、黒字・赤字に関わらずキャッシュフローが厳しい会社の経営者は「金策」が大変だ。

でも「その場しのぎ」はいつまでも続かない。

会社の危険度はココを見よ!

決算書から分かる、会社の危険度の見方の「基本」を紹介しよう。

借入返済額<(税引前利益+償却費)=安全

税引後利益に償却費を加算した金額の範囲内で返済している場合は、資金は増えていく。資金が枯渇することはない。

借入返済額>(税引前当期+償却費)=危険

税引後利益に償却費を加算した金額を返済が上回っていると資金は減る一方だ。ジワジワと手元資金が減っていく。

計算例

資金残高:1000万円
税引後利益の月平均額:70万円
減価償却費の月平均額:30万円
毎月の返済月額:200万円

この場合、月々の償却前利益は100万円だ(=税引後利益70万円+減価償却費30万円)。

返済は毎月200万円なので、毎月100万円の資金が減っていく。

残り1000万円の資金は、10ヶ月で枯渇することになる。

つまり、このままいくと、この会社は、10ヶ月で破綻することになる。

ここで「金策」。もし銀行が追加で500万円を融資してくれたとしても・・・たった5ヶ月の「延命措置」でしかない。もちろん、その分の返済が増えれば「その日」は早まる。

少々「荒っぽい」ことを言うと、逆に5000万円を調達できれば「命」は、50か月延びる。5億円調達できれば?そう、500か月、今のままの体質であれば約40年以上も生き延びることができる、という計算になる(返済猶予されれば、であるが)。

これが、最もシンプルな「余命計算」の例である。

しかし、現実は?すでにお分かりだと思うが、月々のキャッシュフローがマイナスであれば、遅かれ早かれ「その日」が来る。

どうすればいいのか!?

月々のキャッシュフローをプラスにしなければならない。その方法は2つしかない。

  • 利益を増やす
  • 返済を減らす

このいずれかの方法によって、毎月の「出血」を止めなればならない。

上記の例に当てはめると・・・

  • 税引後利益を@70万円→@170万円に増やす
  • 返済額を@200万円→@100万円に減らす。

ということである。これができれば、キャッシュフローは均衡し、今の借入金を完済するまで保てれば、その後は、返済がなくなるので毎月200万円の資金がザックザックと増えていく。

ちなみに・・・どちらも困難ならどうする?

奥の手は「増資」である。これなら「返さなくてよい資金」が調達できる。しかし、だ。キャッシュフローが厳しい会社に投資してくれる人を探すのはもっと困難だろう。

まとめ

「会社の余命の計算方法」を紹介した。お気づきの通り、実際の「余命計算」は、在庫や税金や固定資産など、その他の情報も加味して計算するのでこんなに単純な話ではない。しかし「経営者の会計力」として「余命計算」の視点を大まかでよいので持っておいて欲しい。

お役に立ちますように!