【正しい考え方(その5)】責任の方程式

「責任」とは何か?について確認しておきます。

前述の「組織人」に関連付けて表現すると「組織人としての責任」の方程式です。

さて「組織人としての責任」とは何か?責任とは、正しく役割認識し、行動し「成果を出すこと」です。

バーベキューで例えると「お肉を焼く」というのは担当であって役割ではありません。役割と言うのは「行為」ではなく「成果」で認識しなければなりません。「お肉を焼く」という「行為」ではなく「最高のバーベキューのために最高に美味しく焼く」というのが「役割」であり、実際に最高に美味しく焼いて初めて「成果」を出したことになります。

お肉は焼いたけれど美味しくなかったなら、残念ながら責任を果たしたことにならないのです。すごく重要な「正しい考え方」です。

役割認識は行動ではなく成果で認識する」ということは「与えられた役割の成果を言語化する」ことがとても大切であり、「言語化」することで責任を果たしやすくなります。

ときどき「責任を負うのはいやだ」という人を見かけますが、そういう人に覚えておいて欲しい言葉があります。それは「責任」は「期待」と表裏一体ということ。責任がいや、というのは、期待されたくない、ということになります。でも、チームのなかで期待されない、ってとても不幸なことです。

「どうせ、彼に、彼女にお願いしても、無理だよ」

「たぶん、彼、彼女はできないよ」

という「期待されない存在」・・・辛すぎです。

「彼、彼女なら、美味しく焼いてくれるはず!」という期待があるから人は努力や創意工夫や、トレーニングができるのです。その期待に応える、ということが、責任を果たす、と同じ意味です。もちろん、それがストレスになったり、辛い事に直面することになるかもしれません。壁にぶつかることがあるかもしれません。でも、それは当然の事です。トレーニングだからです。健康維持のラジオ体操でオリンピック選手にはなれないですからね。

さて、あなたの責任、つまり「期待されている成果」は何でしょうか?