【基礎スキル(その7)】ディスカッションのチカラ

【ディスカッションのチカラ】=(当事者意識)×(発言力)×(傾聴力)

さて、次は苦手な人が多い「ディスカッションのスキル」です。先に方程式を見ましょう。

「ディスカッションのスキル」は「当事者意識」「発言力」「傾聴力」の3つの掛け算です。

ディスカッション(議論)は、ケンカでも争いでもありません。お互いが意見を出し合って、ベストな答えを求めるチームワークです。ベストな答えを導き出すことは、その場に参加しているメンバー全員に与えられた「役割」です。自分の意見を発言し他の意見を聞き、それらを交わし合って、ベストな回答を得るためのあなたはメンバーの一人であり当事者なのです。

他人事ではありません。意見が違うと、人間関係まで壊れてしまうかも、なんて心配になる人もいるでしょう。みんなと違う意見を言うことで、浮いてしまうことを恐れる人もいるでしょう。まちがっていたらどうしよう、と恥をかくことを避ける人もいるでしょう。厳しいようですが、このような心配をする人は「ディスカッションのチカラ」が低いのです。

みんなでベストな解答を得る、というディスカッション(議論)の目的を正しく認識し、自分の意見を発言し、他の人の意見に耳を傾けること。これがディスカッションの基本です。

よりよいチームを創り、もっと良い成果を求めるならば、そこに参加する全員が、共通認識としてこの「ディスカッションのチカラ」を高める必要があります。当事者として、ベストな答えを出すために、お互いが協力し、意見を交わし合う。これは苦手な人にとって、途方もなく難易度は高いはずです。

もし、仲間の中に議論が苦手な人がいたらあなたはどうしますか?

そうですね!「相互支援」の出番です。

その人が少しでもディスカッションに参加しやすいように仲間同士で支援することが大切ですね。