「スキルの方程式」を紹介しましょう。
まず、上のピラミッド型を見てください。
人のスキルは、このような構造になっています。
1番下は「なりたい自分」です。人は「なりたい自分」になることができます。逆に言うと、人は自分でなりたいと思う自分にしかなれません。「なりたい自分」は、自分で考えることであり、誰かに強制されることでも、教えられることでもありません。
ただ、なりたい自分になるためには、そのためのスキルが必要です。時間が経てば自然になれるものではありません。なりたい自分になるためのスキルはどうなってるの?という構造がその上の部分です。
「なりたい自分」の上層部は「正しい考え方」「基礎スキル」「実務スキル」の3層になっていて、このサイトでは「正しい考え方」も「スキル」に含めています。
「正しい考え方」は、このカテゴリで紹介してるもので、この「正しい考え方」の上に「基礎」と「実務」のスキルが乗っかっている、というイメージです。
「基礎スキル」というのは、職種や年齢、性別に関係なく、すべての人に共通して必要なスキルです。
「実務スキル」というのは職種やポジションに応じて、それぞれの人に必要なスキルです。
この構造は、パソコンやスマートフォンと同じです。
買ってきたばかりのスマートフォンは、全員同じです。ところが、数時間後には、それぞれが、好きなアプリをインストールして、その人固有のマシンになっていきます。
パソコンも同じです。ウィンドウズは、OSとよばれていますが、これが基礎スキルに相当します。どれだけ素晴らしいアプリをインストールしても、もし、ウィンドウズがポンコツなら、そのアプリはサクサク動かないでしょう。反対に、ウィンドウズがどれだけ素晴らしくでも、アプリをインストールしなければ、大した仕事はできません。
このように「みんな共通のスキル=基礎スキル」と「職種によるスキル=実務スキル」に分けて考えます。
専門知識や経験がどれだけ優秀でも、基礎スキルが欠けていると、残念ながら「お役立ち度」が限られてしまいます。
専門知識や経験を活かすためには、基礎スキルが大変重要なのです。その中でも8つの基礎スキルが重要です。
基礎スキル8選
- 【課題発見のチカラ】=(あるべき姿)-(現状)
- 【計画達成のチカラ】=(正しい計画)×(正しい行動)
- 【管理のチカラ】=(リスク想定)×(事前準備)
- 【コミュニケーションのチカラ】=(正確)×(タイムリー)×(手段)
- 【PDCAのチカラ】=(計画)×(評価)×(改善・共有)
- 【積極的経験のチカラ】=(役割認識)×(学習)
- 【ディスカッションのチカラ】=(目的認識)×(発言力)×(傾聴力)
- 【報連相のチカラ】=(正確)×(タイムリー)+(思いやり)
「スキルはどんな構造になっているのか?」という「地図」を頭に書いておきましょう。